宅建合格者に聞いた!独学突破のための勉強時間や勉強法を徹底解説!
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目次
「宅建に独学で受かるのは難しい?」
「宅建に独学で受かっている人はどれくらいいるの?」
「独学で受かるための勉強時間や勉強法を知りたい!」
このような悩みや疑問をもっている方も多いのではないでしょうか。
宅建は、例年の合格率が約15〜17%と、決して難易度は低くない資格です。
独学で勉強する場合は、インプットやアウトプットの割合をしっかり考え、事前に計画を立てて丁寧に進めていく必要があります。
そこで本記事では、以下について解説していきます。
- 宅建に独学で受かっている人の割合
- 宅建に独学で受かるための勉強時間
- 独学合格のための勉強スケジュール
- 合格者に訊いた独学合格のためのおすすめ勉強法
これらを参考すれば、より合格に近づく勉強スケジュールや勉強法を実践でき、自信を持って独学合格に向けて勉強をすすめていけるでしょう。
【おさらい】宅建試験の概要
宅建試験は、例年10月の第3日曜日に実施される国家試験です。 全50問で以下の4つの科目に分かれています。
合格点は決められておらず、相対評価で合格率が毎年約15〜17%になるように調整されています。
宅建合格者の6割が独学で合格している!?
宅建合格者に対し、弊社独自で行ったアンケートによると、宅建合格者の6割が独学で合格していることがわかりました。
※本結果において、「独学」の勉強法の定義は以下としています。 ▶独学 ▶独学以外 |
上記のアンケート結果からも、宅建試験に独学で合格することは可能だといえます。
しかし、「独学で受かるのは実務経験がある人だけじゃないの?」「不動産業界の人だけじゃないの」と疑問を抱く方もいるでしょう。
では、独学で受かっている人はどんな人なのか、詳しくみていきましょう。
独学で合格した人の6割以上は宅建基礎知識が「全く」なかった!
独学で合格した人は、試験対策前にどれくらい宅建基礎知識を持っていたのか? |
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宅建に独学で合格した人の中で、試験対策前の宅建基礎知識が「全く」なかったと答えた人が、約66%と最多でした。 |
アンケート結果からもわかるように、試験対策前に「過去問を見ても何が何かわからない」「不動産についての知識は全くない」という人でも、独学で宅建合格を勝ち取っています。
本記事では、そんな独学の人が宅建試験に合格するための勉強スケジュールや、おすすめ勉強法について、後半で詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
ではまず、独学かどうかに限らず、気になる「どんな人が宅建に合格しているのか」という部分についてアンケート結果を元に解説していきます。
宅建にはどんな人が受かっているの?不動産業界の人は多いの?
弊社が行なったアンケート結果から、宅建合格者に関する以下の4つの情報が明らかになりました。
- 不動産・建設・金融業界に従事する人が4割
- 1発合格が半数を占める
- 宅建合格者の年収は約500〜600万円が最多
- 転職やキャリアアップに活用している人が多い
それぞれの項目について、実際のアンケート結果をみながら解説していきます。
不動産・建設・金融系の業種に従事する人が4割
宅建に合格した人が従事している業種について、1位は不動産業の23%。さらに、宅建資格が実務に活かされるといわれている建設業・金融業の割合を合わせると、全体の約4割に及びました。
さらに、宅建資格が実務に活かされるといわれている建設業・金融業の割合を合わせると、全体の約4割に及びました。
注目すべきなのは、不動産・建設・金融系の業種以外に従事する人も多く合格していることです。
宅建の資格が関わる部分が少ない業種に従事する人が、宅建を受験する主な理由として、以下が挙げられます。
- 他業種から不動産業への転職を考えているため
- 自分自身や会社で行う不動産取引に向けて知識をつけるため
- 日常生活に役立てるため
このように、不動産業以外の他業種の方にとっても、宅建の資格には魅力があり、取得する価値がある資格だとわかります。
1発合格が半数を占める
宅建試験には何回目の受験で合格した? |
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宅建試験に1回目の受験で合格した人は約53%と半数以上を占めました。2回目の受験で合格した人は約28%のため、1〜2回目で合格した人が全体の8割以上に及びます。 さらに、宅建試験に合格した人のなかで、「独学の人」と「事前の宅建基礎知識が全くなしの人」についても、1発合格の割合にほぼ変化はありませんでした。 |
独学かどうか、事前の宅建基礎知識があるかどうかに関わらず、1発合格した人の割合は約50〜60%となりました。つまり、独学での受験を考えている人や、宅建知識がなく不安な人も、ネガティブに考える必要はないのです。
勉強時間を確保し、しっかりと試験対策すれば、「独学でも初心者でも1発で受かる」ということがアンケート結果に表れていますので、ぜひ自信を持って試験対策に取り組みましょう。
宅建合格者の年収は約500〜600万円が最多
気になる宅建試験合格者の年収は? |
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宅建合格者に訊いた、「現在(アンケート回答時)の年収」について、1位は500万円〜600万円未満が最多で18%、次いで400万円〜500万円未満・300万円〜400万円未満がそれぞれ13%でした。 |
弊社では、以前同様のアンケートを「FP3級」や「ITパスポート」の国家試験合格者に対しても行いました。 宅建合格者とは異なり、FP3級合格者では年収400万円〜500万円の人の割合が最多。 ITパスポートの合格者では、年収300万円〜400万円の人の割合が最多という結果でした。 |
宅建合格者のアンケート回答時の年収は、500万円〜600万円未満が最も多く、FP3級やITパスポートの合格者と比較して100万円〜200万円程度高いのです。
上記の理由として、宅建士には独占業務があり、宅建業においては貴重な存在であるため、キャリアアップや年収アップにつながりやすいことが挙げられます。
転職やキャリアアップに活用している人が多い
宅建合格者が宅建試験を受験した理由として、「転職(就職)に有利だと思ったから」と答えた人が最多の約23%でした。次いで、「今(その当時)の仕事の幅を広げたいと思ったから」と答えた人が17%と、自らのキャリアを考えた理由がトップ2を占める結果となりました。
宅建試験を受験した理由は? |
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宅建合格者が宅建試験を受験した理由として、「転職(就職)に有利だと思ったから」と答えた人が最多の約23%でした。次いで、「今(その当時)の仕事の幅を広げたいと思ったから」と答えた人が17%と、自らのキャリアを考えた理由がトップ2を占める結果となりました。 さらに、アンケートの対象となった宅建合格者の受験時の年齢層は、25歳〜34歳が約半数を占めました。 |
上記のアンケート結果より、宅建資格は、転職や就職の際に有利に働いたり、現在の仕事の幅が広がりキャリアアップやスキルアップにつながったりすることがわかります。
さらに、宅建合格時の年齢層は25歳〜34歳が全体の約半数を占めます。
この年代は、新卒入社から数年〜10年経過し、自身のキャリアを考え直すタイミングにあり、現状よりもさらに良いキャリアを構築するための手段として、宅建資格が選ばれているのでしょう。
ここまで、宅建について、「どんな人が受かっているのか」「どのように活用されているのか」を詳しく解説してきました。
そんな中、合格者のうち97%が、「Q . ”宅建”試験について、資格を取得して良かったですか?」という質問に対し、「はい、良かったです。」と答えています。
さまざまなバックグラウンドを持つ人々が受験している宅建試験ですが、ほぼ全員が「宅建資格を取得して良かった」と語っていることから、宅建資格の価値の高さが表れていますね。
とはいっても、決して簡単とはいえない宅建試験ですが、宅建合格者は試験のどのような部分に苦しんだのでしょうか。
宅建合格者が苦労したのは「学習範囲の広さ」と「勉強時間の確保」
宅建合格者が苦労したこととして最も多く挙げられたのが、「学習範囲の広さと量」。
次いで「日々の勉強時間の確保」でした。 2つの項目で合わせて全体の60%を占めており、これらが3位の「やる気(モチベーション)が長続きしない」理由となっていることも考えられるでしょう。
多くの宅建合格者が苦労している宅建試験の学習範囲(試験範囲)については、以下の記事で詳しく解説しています。
宅建の学習範囲の広さと量に立ち向かうには、ある程度しっかりと勉強時間を確保しなければならないでしょう。
特に初学者の方や、実務経験がないかたは少し構えてしまうかもしれませんが、「計画的で効率の良い勉強法」を忠実に実践すれば、独学での合格も難しくありません。
ではどれくらいの勉強期間を確保すればよいのか、まずは宅建合格者の実際の勉強時間をみてみましょう。
宅建独学合格者の実際の勉強時間はどれくらい?
宅建に独学で合格した人において、試験対策にかけた勉強時間と学習期間は「1週間に14時間(1日平均2時間)」の勉強を「半年前」から行っている人が最多でした。
弊社のアンケート結果をみると、「1日平均2時間」の勉強を行った人と、「半年前」から試験対策を始めた人が最多でした。
つまり、宅建試験に独学で合格するために必要な勉強時間は、以下のようになります。
2時間×30日(1ヶ月)×6ヶ月=360時間
しかし、これはあくまでも今回の弊社のアンケートにおける結果であるため、「最低360時間は必要」と考えて、「自信がない場合は400時間」など、余裕を持った勉強時間の確保をおすすめします。
宅建試験に独学で合格するのに必要な勉強時間の目安がわかりました。 ではこの勉強時間をどのようなスケジュールで、どのような勉強に割り振っていけばよいのでしょうか。
ここからは、「実際の宅建合格者の声」から導きだした、宅建独学合格のための勉強スケジュールを詳しく解説していきます!
【保存版】宅建独学合格のための勉強スケジュール
宅建独学合格のための勉強スケジュールは、以下の3つの期間に分けられます。
- インプット期間
テキストを読んで、宅建試験で問われる知識を学び理解する期間 - 知識定着期間
テキストで知識を確認しながら過去問演習を行い、理解を深めて「記憶」する期間 - アウトプット期間
試験本番を想定して、過去問演習中心に取り組む期間
それぞれの期間の役割ややるべきことなどを詳しくみていきましょう。
[1] インプット期間
インプット期間:テキストを読んで、宅建試験で問われる知識を学び理解する期間
インプット期間では、テキストを用いて以下の1〜5を繰り返し行いましょう。
- 項目ごとに、内容を理解できるまでテキストを読む
(記憶する必要はない) - テキストを読むだけでは理解できない場合、インターネット等で調べる
(Webサイト・SNSなど) - 該当範囲の過去問を2〜3問解く
(多くの場合、テキストの各項目に付属している) - 最後にもう一度テキストの内容を読む
- 次の項目へ進む
インプットだけでなく、項目ごとに2〜3問の過去問を解いてアウトプットすると、知識の理解が早まります。
この段階のアウトプットは、正解することを目標にするのではなく、「理解を深めること」を目標に行いましょう。
また、インプットで利用するテキスト選びに悩む人も多いかと思いますが、基本的にはネット通販サイトなどで高評価を取っているもの、口コミが良いもの、順位が高いものを選べばOKです。
ポイントは、インプット期間では1冊を信じて取り組むこと。
世の中には良いテキストがたくさん出回っていますが、複数購入してしまうと「この参考書にはもっと分かりやすく書いてあるのではないか」と目移りし、逆に勉強効率が下がってしまいます。
加えて、インプットは、民法等→宅建業法→法令上の制限→その他関連知識の順で進めていきましょう。
▼それぞれの科目への対策の特徴
- 宅建業法
難易度は低めですが、民法等の次に学習範囲が広く、暗記すべき項目が多数あります。 - 権利関係(民法等)
最も難易度が高く学習範囲が広い科目です。先に対策しておくことで他の科目の勉強もスムーズに進められます。 - 法令上の制限
上記2科目よりも学習範囲は狭いですが、専門的な用語や内容が多く、法令の内容の理解と暗記には時間がかかります。 - 税金・その他
出題数は5問と少なく、過去問で問われる内容を中心に勉強すればOKです。
次の知識定着期間でもテキストを使ってインプットを行うため、基本的には1周を目処に取り組みましょう。
[2] 知識定着期間
知識定着期間:テキストで知識を確認しながら過去問演習を行い、理解を深めて「記憶」する期間
知識定着期間では、テキストでのインプットと問題演習などのアウトプットに、同程度の割合で取り組みます。
以下の1〜5を繰り返し行いましょう。
- 項目ごとに過去問演習を行う。
- 間違えた項目だけでなく、すべての項目の解説を読む。
- 解説を読んで理解できない項目は、テキストの該当箇所を理解できるまで読み込む。
- 3の項目が関連する分野や項目についてもテキストで一読して確認する
- 不明点がなくなれば次の項目の過去問演習に進む
過去問の問題集は、解説が充実しているものを選びましょう。基本的にはテキストと同様、評価が高いものを選べばOKです。
過去問演習を始めたばかりの頃は、間違えることも多く心が折れてしまうかもしれませんが、この知識定着期間が宅建の試験対策の1番の頑張りどころです。
間違えないようにするのではなく、間違えた問題についてどれだけ理解を深められるかが勝負ですので、間違いを恐れず過去問演習に取り組んでいきましょう。
[3] アウトプット期間
アウトプット期間:試験本番を想定して、過去問演習中心に取り組む期間
知識定着に全科目1〜2周取り組んだあとは、ガンガン過去問演習をしていきましょう。
知識定着期間までは、科目ごと、項目ごとに過去問演習をしていましたが、アウトプット期間では、時間を測って年度ごとの過去問演習も合わせて行います。
年度ごとの過去問演習では、以下のポイントを意識して取り組むのがおすすめです。
- 全科目の知識の総まとめとして取り組む
- 「合格点」を意識して取り組む(問題の取捨選択ができるようにする)
・正答率が高い問題は落とさないようにする
・難易度が高すぎる問題は捨てることも選択肢に入れる - 試験本番の時間配分や解答順を意識して取り組む(本番は120分間)
「前から順番に解かなければならない」という決まりはない
時間がかからない問題や得意な科目を先に解くのがおすすめ
ここまで来ると、自身の苦手分野や暗記しにくい項目などもあらわになってきます。弱点の克服も意識して、間違えた問題は必要に応じてテキストに立ち返り、理解できるまで復習を行いましょう。
上記に加えて、本試験の1〜2ヶ月前には模擬試験が開催されます。 受験者の中での自身の位置付けを把握できる良い機会ですので、実施状況について情報収集を行い、積極的に受験しましょう。
【合格者の声】独学で宅建合格を実現するためのおすすめ勉強法は?
宅建独学合格のためのスケジュールを解説してきましたが、実際の合格者の声も気になるところでしょう。
そこで、ここからは、宅建合格者に訊いた、「独学で宅建合格を実現するためのおすすめ勉強法」を、以下の項目に分けてご紹介します。
- 過去問に取り組むタイミング
- テキストでのインプットと過去問演習のバランス
- 過去問演習のやり方
- 宅建の勉強に使ったサービスやツール
それぞれみていきましょう。
過去問に取り組むタイミングは?
宅建に独学で合格した人のうち、約4割が試験対策の「初めのほう」に過去問に取り組み始めています。
「初めのほう」→「中盤」→「後半」→「終盤だけ」の順で割合が大きく、早めに始めれば始めるほど良いことがわかります。 本記事で解説した「インプット期間」の時期から、少しずつ過去問に触れ、試験に慣れることを心がけましょう!
テキストでのインプットと過去問演習のバランスは?
< 実際の声 >
テキストと過去問を30分ごとなど交互にやるのが良いと思います。
(50代男性・契約社員/派遣社員)
テキスト自体はさらっと読み、問題演習中心の学習を進めること。問題演習は、理解できている個所とそうではない箇所を区別する。
(20代男性・大学生/大学院生)
テキストを1冊選んで、3回読む。その後1問1答の問題集を全問理解できるまで繰り返す。最後に過去問。
(50代男性・会社員)
テキストでのインプットよりも過去問演習を重要視するという声が多くみられました。
テキストは「さらっと読む」という方もいれば、「3回読む」という方も。自身の理解度に合わせてテキストを1〜3周読むのが良さそうですね。
過去問演習のやり方は?
苦手であまり出題頻度の高くない分野にはあまり時間を割かずに、取れる点を確実に取る方向性で学習する。
(50代女性・パート/アルバイト)
問題と解説をすべて暗記するくらい覚え込む。テキストは過去問をやって分からなかったところだけ読む程度にし、過去問の答えを覚えるのではなく過去問の解説を覚え、問題の周辺知識を頭に叩き込む。
(30代男性・会社員)
民法以外の科目は暗記色強めですから、ひたすら覚える。 民法は覚えるのでなく考える。
(30代男性・会社員)
実際の声からも、正答率が高い問題は確実に取れるように勉強することが重要だとわかりますね。
正答率が記載されている問題集を選べば、対策がしやすいでしょう。
また、過去問の解説を暗記するくらいまで読み込むという人も。出題傾向に合わせた対策のためには有効な手段ですね。
宅建の勉強に使ったサービスやツールは?
テキスト以外に使用したサービスやツールとして、YouTube等の無料動画を活用している人が最も多くいました。
「通勤中にイヤホンで聞いてインプットした」「有料の講座を受けているようで、理解度が高まった」などの意見があり、スキマ時間にも、がっつり勉強したい時にも、動画教材は有効だとわかります。
その他、「スマホアプリを活用して一問一答に取り組んだ」「過去問学習サイトをスマホで見てスキマ時間に勉強した」という声もあり、みなさん自分に合った勉強方法を見つけているようです。
スマホアプリや過去問学習サイトなどは、スキマ時間の活用にピッタリですね。
宅建の資格は、自身の目標や夢を実現したり、自分に自信をつけられたり、日常生活で役立ったりと、非常に魅力的な資格です。 ぜひ、本記事で解説した内容を参考に、勉強に取り組んでみてくださいね。
計画的な勉強が肝心!独学で宅建合格を勝ち取ろう
確保できる勉強時間を把握し、しっかりとスケジュールを立てて計画的に勉強すれば、独学でも宅建合格は可能です。
実際に、弊社が行ったアンケートでも、未経験・基礎知識ゼロから独学で宅建を取得した人が多くいらっしゃいました。
宅建合格者の多くの人に共通していたのは、「過去問に早めから取り組むこと」「繰り返しの過去問演習で出題傾向を掴むこと」を重要視していた点です。
過去問の学習はテキストだけでなく、Webサイトやアプリを活用してスキマ時間にも行えます。 ぜひ、本記事で解説した勉強スケジュールや、おすすめ勉強法を参考に、過去問演習にしっかりと取り組み、独学で宅建合格を勝ち取りましょう!